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2005年6月 3日 (金曜日)

痒みを我慢するのは拷問に近いです

以前バイトをしていた○○教室(塾のような所)に、アトピーの男の子がいました。 夏休みのある日、汗だくで部屋に入ってきて椅子に座ったかと思うと、もぞもぞと体をよじらせ始めました。"かなり痒そう。なのに頑張ってよく来たね。"と思いながら見ていたのですが、そのうちとうとう我慢できなくなり、ガガーっと全身を掻きむしり始めたのです。すると突然鬼のような先生の声
「○○君!なにやってんのぉ~!勉強に集中してないから痒いんでしょ!!」

違うんですよ先生、これは一種の発作なのです。
叱られて我慢できるぐらいなら、こんなに掻いたりしないです。
肉を全部剥ぎ取ってしまいたいような、体の芯から湧き上がる痒み。
あの痒みを経験したことがない人に、説明するのは難しいけど、
痒みを痛みに置き換えて説明した場合、
蚊に刺された痒みを、指先をちょっと切った痛みとするならば
アトピーの痒みは、お腹を刺されたほどの痛みかもしれません。
死ぬほど痛がっている人を前に、集中すれば我慢できると言えますか?

私はすぐにその子を、扇風機のある自分の席に座らせ
(なぜか先生にだけ扇風機がある)発作が治まるのを待ちました。
まわりの子たちは「○○君だけ扇風機、ずる~い」と言ったけど
「○○君は今しんどいから、ちょっとだけね」と説明すると
「ふーん」と言っただけで、それ以上誰も何も言いませんでしたよ。
そして叱った先生はというと、私が一人だけを特別扱いしたことに
嫌な顔をされてましたが、この場合仕方ないでしょ?
歯を食いしばり、手をグーにして、ひたすら痒みに耐えていた姿。
自分も何度も経験しているだけに、今でも忘れられないです。

これからの季節、汗だくで痒い思いをしながら精一杯頑張っているのに、それでも叱られてしまうアトピーっ子たちが沢山いるのでしょうね。そう思いながらも何もしてあげられないこと、アトピーの先輩としては、とても切ないです。

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コメント

その男の子と自分の息子の近い将来を重ねてしまい震えるほどの怒りがこみ上げてきました。自分も先生という立場上、その先生の気持ちがわからなくもないです。アトピーを知らなかったと思いますが、無知もある意味罪です。その場にまゆさんがいて本当に良かったです。
息子も眠るとき無性に痒がります。まだ物言えぬわが子、見ている私は泣きたくなります。痛いのは我慢できても痒いのはできません。でも、掻くことでますます悪化すると聞きます。痒くならないように最善を尽くしたい、ただいま模索中です。

投稿: くりぼうママ | 2005年7月 4日 (月曜日) 14時41分

アトピーも個性として認めてくれれば助かるんだけど
集団生活では"みんなに合わせる"が重要視されるし
先生も大変な部分があるでしょうね。
私も仕事で、音楽教室のグループレッスンをしてたので、
クラス全体のことを考えた上で、個性をつぶさないように
すること、とても悩んだ時期がありました。

痒みは痛みより軽く扱われてしまうのが辛いよね。
お子さんがアトピーで、お母さんはアトピーではない場合、
経験がないだけにかえって大変かもしれないね。
でもどうか、ご自分を責めないでね。
どんなに工夫しても頑張っても、悪くなる時はなるもんです。
お母さんのせいじゃないですよ。
痒がってる時にできること、やさしくハグ?
こんなしょーもないことしか言えないけど、
抱きしめることで、安心感を与えることはできるよ。

投稿: mayu | 2005年7月 4日 (月曜日) 17時24分

そうなんです。痒みにレベルがあること自体、初めて知りました。自分の中では蚊に刺された痒みが「一番上のレベルの痒み」だと思っていました。お腹を刺された痛みと同等の痒み、想像すらできません。もしアトピーの痒みを体験できる装置があるなら是非やってみたい。くりぼうの痒みをかわってあげたいって思います。
それができないので、まゆさんの言うように、せめて精神的に安心感を与えてあげたいです。

投稿: くりぼうママ | 2005年7月 5日 (火曜日) 08時46分

人によって痛みも痒みも感覚が違うと思うけど
私は一番酷かった時、何が何でも掻かずに我慢しようとして
全身ぞくぞく寒気がして気を失いかけたことがあったよ。
世の中に、気が遠くなるほどの痒みを味わったことがある人って、
どのくらいいるんだろうね。
くりぼうちゃんも、そこまで悪化しないうちによくなるといいね。

投稿: mayu | 2005年7月 5日 (火曜日) 11時56分

お邪魔します。
どうも「アトピーは治る病気です」のHIROです。
コメントありがとうございました。

発作的痒みわかりますねぇ。
気が遠くなる痒みも経験しましたよ。
あの感覚は説明できないですねぇ。
もう死んでもいいと覚悟するくらいの痒みでした。

HPの方も拝見させて頂きました。
私もY病院のT先生にはお世話になったひとりです。
もうかれこれ十数年以上前の話ですがね。
いやー世間は狭いです!

フェリシモ sarie はこれからちょくちょく
チェックしに行きたいと思います。はい。

投稿: HIRO | 2005年9月17日 (土曜日) 00時36分

さっそくお越しいただきありがとうございます。
そして、HPまでご覧いただきありがとうございます。
玉ちゃん、ご存知でしたか。
HIROさんは関西の方でしたっけ?

私も脱ステ時の痒みは尋常じゃなく
「死んだほうが楽じゃないか」と思いました。
死ななくてよかったよー。
でも一生あの痒みを抱えて生きていくのなら
本気で自殺を考えていたかもしれないよね。

今の痒みはあれを10とすると、1ぐらいのもんです。
へっちゃら、へっちゃら!

投稿: mayu | 2005年9月18日 (日曜日) 11時37分

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